INTERVIEW
インタビュー
若手のうちから幅広い分野の案件に携わる

鈴木 莉子
弁護士 アソシエイト
75期 / 2022年入所
数ある法律事務所の中から岩田合同法律事務所を選択した理由をお聞かせください。
元々学生時代は部活動に所属していたこともあり、多くの周りの友人と同様に一般企業に就職することを考えていました。もっとも、自分の進路を考えるうえで、一つの企業からの視点というよりも、多様な観点から社会と関われる仕事がしたいという気持ちや、幅広い分野で多くの人の役に立つ仕事をしたいという気持ちが生まれ、弁護士を志すようになりました。そのような経緯もあり、最初から一つの専門分野に注力するのではなく、若手のうちから様々な業務分野に携わることのできる法律事務所を希望していました。そして、採用活動の際に、当事務所のサマーアソシエイトプログラムに参加する機会があり、当事務所の風通しの良い雰囲気や、取り扱う案件の幅広さ、実際に若手の弁護士が様々な法律分野の業務に主体的に取り組み、忙しい中でもいきいきと働いている姿を見て、私の希望がかなえられる事務所であると考え、当事務所への入所を決めました。
入所前後での事務所の印象の変化はありましたか。
私は当事務所のサマーアソシエイトプログラムに参加していたのですが、プログラムで感じた印象とほぼ変わりありません。 当事務所では、大規模法律事務所とは異なり、グループ制・プラクティスチーム制を採っていないため、採用活動の際に説明を受けていたとおり、若手のうちから幅広い分野の案件に携わることができ、企業法務全般について多様な経験を積むことができています。また、担当する案件毎に事務所内の様々な弁護士と対応することになりますので、案件を通じて、それぞれの弁護士の知見やノウハウを日々学ぶことができる環境であると感じています。 また、当事務所では年次を問わず自由闊達に議論ができる風通しの良い雰囲気があります。実際、私も毎日のように先輩弁護士に案件の対応方針等で相談していますし、事務所内を見ても弁護士間では頻繁に内部合議等で案件についての意見交換が行われています。
弁護士の比率としては男性の方が多いようですが、岩田合同法律事務所への入所にあたって、不安なことはありませんでしたか。また、入所後の女性弁護士の働き方について教えてください。
入所を決めるにあたり、当事務所の弁護士と面談する機会は多くありましたが、性別が重視されていると感じたことはなく、不安は全くありませんでした。入所後も、性別を理由とした異なる取扱いを受けたことはありませんし、日々の業務においては個々の希望、特性、専門性が重視されています。女性の中には、出産・育児と仕事との両立を心配される方も多いのではないかと思いますが、当事務所では、案件配点配慮制度、産休・育休制度、時短勤務制度といった多様な働き方をサポートする制度が整備されており、業務量の調整のほか、報酬・費用面でも一定の支援がなされますので、ライフイベントやプライベートに応じた柔軟な働き方が可能です。これらの制度は、性別を問わずに利用可能であり、実際に、複数の先輩弁護士が制度を利用しながら多方面で活躍されています。これらの制度に加えて、当事務所は、オンラインリサーチツールを含め、リモートワーク設備が整っていますので、家族の急な体調不良等により出勤が難しくなった場合でも、自宅で執務することができます。実際に私も、業務の状況に応じて在宅勤務をすることもあります。

現在の業務内容をお聞かせください。
ジェネラルコーポレートをはじめとして、訴訟、M&A、独占禁止法、危機管理等、入所直後から非常に幅広い分野の案件に携わっています。 当事務所では、新人弁護士はリサーチや書面作成の初期的検討を行うだけではなく、クライアントとの電話・メールでの連絡窓口の担当を任されることも多いです。1年目からクライアントの連絡窓口を担うことにより、もちろん緊張感もありますが、案件の最前線で責任感ややりがいをもって仕事に取り組むことができます。 当然、対応に悩むこともありますので、そのような場合は、先輩弁護士に相談しながら案件を進めることも多く、重要な局面では、先輩弁護士と共にクライアントに連絡するなどして対応を協議していきます。 当事務所では、若手のうちからクライアントと近い距離で幅広い業務分野の案件に関与することができ、一人の企業法務弁護士としての経験を積み、成長するという観点からも、非常に魅力的な環境が整っていると実感しています。
岩田合同法律事務所では、新人弁護士向けにチューター制度というものがあると伺いました。どのような制度なのでしょうか。
新人弁護士1人に対して、シニア(5~6年目)のアソシエイト弁護士1人がチューターとして割り当てられる制度です。 チューターの弁護士とは月1回面談があり、案件の偏りや業務量がチェックされるほか、今後特に力を入れたい業務分野や案件の希望等がヒアリングされます。面談の結果は、パートナー弁護士を含むチューター委員会で報告・議論され、業務の量や案件の配点の際に考慮されることになります。案件が重なり稼働時間が長くなってしまった場合にも、チューター制度を活かして柔軟に案件の配点を調整してもらうことができます。面談以外でも、チューターの弁護士には所内のちょっとした分からないことを教えてもらったり、日常的に相談に乗ってもらったりと、とても心強い存在です。

岩田合同法律事務所では、教育制度や勉強会・研究会はあるのでしょうか。
チューター制度以外では、ETP(English Training Program)という英語学習の制度があります。米国のローファームに弁護士として勤務していた米国人が講師として指導しており、定期的にそれぞれの英語能力に応じたプログラムに参加することができます。その内容は、英語のメールや英文契約書の読み方・書き方、国内外のトピックに関する英語でのディスカッションなど、多岐にわたります。 勉強会としては、月1回、重要判例をピックアップして検討する判例輪読会が開催されていますし、その他にも、コーポレート、バンキング、労働法、知的財産法、競争法、租税法等について任意の勉強会・研究会が開催されています。
お忙しい毎日かと思いますが、プライベートではどのようにお過ごしでしょうか。
休日は、友人と食事や遊びに出かけたり、映画鑑賞や読書、料理をしたりしてゆっくり過ごすことが多いです。連休の時間や休暇制度を使って、家族や友人と旅行に出かけることもあります。日々の業務を効率的に行うためにも、休日はしっかりと休むことを心掛けており、これからもプライベートの時間は大切にしていこうと思っています。
今後、どのような弁護士を目指しているか、目標をお聞かせください。
今後も、幅広い業務分野の案件を経験する中で日々研鑽を重ね、ジェネラリスト的な思考は維持しつつも、徐々にいくつかの分野の専門性を磨いていきたいと考えています。また、目まぐるしい速さで変化するグローバル社会に対応することができる弁護士になれるよう、英語能力や外部経験は必須と考えています。将来的には、留学や出向も経験し、国内外問わずクライアント企業をサポートすることができる弁護士を目指しています。
